「青空迷宮」 レビュー (このミステリーがすごい2009年度版に収録短編)

「青空迷宮」 

本 内容

このミステリーがすごい! 2009年版に短編として掲載されてます。
短編集「玉村警部補の災難」にも掲載。
サクラテレビ。正月のバラエティ特別番組の収録中、タレントが殺された。現場は、特番用に作られた巨大迷路内。カメラが設置された密室空間で起きた不可能犯罪に、キレ者刑事が挑む。
桜宮警察署の加納警視正と玉村警部補が登場!

アヒル。 目次(「このミス」掲載時)

01 ブルースカイ・ラビリンス(青空迷宮)
02 ホワイトウォール・ラビリンス(白壁迷宮)
03 迷宮と論理の破壊


全32ページ(上下段)
発売日: 2008/12/5


アヒル。 目次(「玉村警部補の災難」掲載時)

01 ブルースカイ・ラビリンス(青空迷宮)    2007年11月19日 午前11時
02 青春コスプレ集団                 11月19日 正午
03 白い迷路の闇                   11月19日 午後1時
04 通りかかった猟犬                 11月19日 午後1時30分
05 取り調べは強引に                 11月19日 午後3時
06 仲間割れは見苦しく                11月19日 午後4時
07 玉村、迷路に惑う                 11月19日 午後4時30分
08 華やかな対決                   11月20日 午後3時
09 ホワイトウォール・ラビリンス(白壁迷宮)     9月某日
03 迷宮と論理の破壊                 11月20日 午後4時

全75ページ


海 読後レビュー。(1/19に加筆修正。「このミス」掲載時の」)

今回は、レギュラーは加納と玉ちゃんのみ。田口も白鳥も登場せずでした。

しかも、なんというか・・・ちょっと単純なんじゃないの?
と突っ込みたいところも(^^ゞ

と、初めにさっと読んだ時には思いましたが、
読み返してみると、
きちんとトリックも使ってるし、
(しかも、使ってみたいと思うトリックが!)
短編として、なかなかでした。

落ちぶれた芸人の人生一発大逆転と銘打たれた正月特番。
「お正月、道に迷ったら青空を見上げて考えよう」というキャッチフレーズのもと
天井のない巨大迷路(幅50m、高さ3m)を最速でゴールした優勝者には100万円が贈られる。

迷路のBGMは『カリフォルニアの青い空』

久美と美奈代コンビのあと、利根川とコンジロウコンビが続く。
先に行った利根川がいつまでたっても戻ってこない。
捜しに行ったAD・真木は、ボウガンの矢で目を射抜かれた死体を見つけた。

迷路の中の密室殺人。
加納は早々に、容疑者を犯行に使われたボウガンの矢に触ることができた人だけに絞り
やはりITを使って、犯人を追いつめました。

容疑者は3人。
サクラテレビの小松。元相方の真木とコンジロウ。
小松は、利根川にストーカーまがいにつきまとわれていた。さらに、利根川が理由なくドタキャンした番組の低視聴率の責任を取らされ、降格していた。
真木は、書きためたコントのネタを盗まれた。
コンジロウは、2年前決まりかけたレギュラー番組を土壇場で奪われた。
3人それぞれ、動機があり、殺人の時刻のアリバイがなかった。

今回、グーグルアースを使って殺人を証明させるんですが、
普通・・というか、私だったら、「そんな映像あるわけがない!」とすぐに気づくんだけどなぁ・・・。

でも、加納と玉村のコンビはやっぱりGoodです♪


<登場人物>

加納達也  : 警察庁刑事局刑事企画課電子網監察室室長・警視正
          桜宮署に出向中。

玉村誠   : 桜宮警察署 警部補。加納の部下。

棚橋 : 桜宮警察署。鑑識。

真木裕太 : 人気特撮番組「ハイパーマン・バッカス」の物まねで一世を風靡した
         『パッカーマン・バッカス』というお笑い三人組の一人。
         今は、落ちぶれて、サクラテレビのAD。特番の企画を提案。
         バッカスの仲間は皆、学生時代、アーチェリー部。

小松 : サクラテレビの美人ディレクター。特番の担当。

諸田藤吉郎 : サクテレビのNo.1プロデューサー。

利根川一郎 : 『パッカーマン・バッカス』というお笑い三人組の一人。ツッコミ担当。
          今は、ピンで司会やコメンテーターとして活躍。サングラスを愛用。

コンジロウ : 『パッカーマン・バッカス』というお笑い三人組の一人。

久美 : 『キャンディ・ドロン』というお笑い。売れない芸人の形態模写というコアな芸をしていた。
      特番の迷路の一組目。

*名前のみ
美奈代 : 久美の同級生で、迷路でのペア。素人。
前田 : 『トンカツ』お笑い。5年前、「衣バッサリ」という芸で有名になった一発屋。
谷川部長 : 桜宮警察署部長。
由香 : 真木の理解者

登場人物作品関連図はこちらをクリック!

●時期
2007年11、12月頃。
(桜宮病院はなくなっており、加納が桜宮警察署にいる時期。さらにお正月特番の撮影ということで、11,12月頃と推定。)

<メモ>

  *下記、ネタバレ含みますので、見たい方だけ、ドラッグしてください。

・巨大迷路が作られたのは、碧翠院桜宮病院の跡地。
富士山の隣にある桜宮市。ホワイト・ラビリンスも見える。

・加納はグーグルアースの映像を見せ、ちょうど迷路の上に真木がのっている映像を示した。
これで観念して自白した真木だったが、実はこの映像は、加納が作ったものだった。
グーグルアースの映像は更新頻度が少なく、実際の映像では、まだ桜宮病院があったのだ。
ちょうどショッピングモール、チェリーの大火災の時だった。

・死体の胸の上には、偏光ガラスがあった。この偏光ガラスを使って、迷路の壁の下のほうに貼ってあったテープに書かれた字を読んで、利根川は迷路を進んでいた。
そして、殺された場所にあったテープに書かれていたのは
「道に迷ったら、青空を見上げよう」 という文字。
見上げた利根川は、その瞬間を狙われて、真木に打たれたのだった。
真木は、3mの高さの迷路の上にのっていた。
ちなみに、加納は、テープに書かれてあった文字を「上を向いたら百万円」だと思った。

・真木が利根川を殺した本当の理由は、ネタ帳を盗んだせいではなかった。
真木の大切な理解者だった由香をだまし、弄び捨てた。由香は、絶望し自殺した。
その復讐だった。

**追記(「玉村警部補の災難」掲載時)**
・玉村が車中に置いていた、「家政婦の覗き見はつまみ食いの後で」っていう文庫本があるんですが、これって「家政婦のミタ」「謎解きはディナーの後で」をもじったものですよね(笑)
「このミス」掲載時には、本のタイトルは載ってなかったんですよ。
でも「玉村警部補の災難」ではタイトルが!10月クールの番組で抜きんでていましたからねー。




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海堂尊-小説 | 2009-01-19(Mon) 13:36:17 | トラックバック:(0) | コメント:(0)
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